倫理、徹底し国民の期待に応える対応をと総理

2021年02月28日 09:00

 菅義偉総理は26日ぶら下がりによる記者会見で、総務省審議官や農水省事務次官ら両省幹部官僚ら多数が利害関係者から接待を受けていたことに対する政治責任について「総務省、農水省において厳しい処分が行われたと承知している。行政に対する国民の信頼を大きく損なうことで、極めて残念だ。もう一度徹底して国民の期待に応えることができるように対応していかなければならない」と語った。

 また「国家公務員倫理法で決まっているので、そこの遵守は、いろんな会の中でしっかりと徹底することは当然のこと」と述べるにとどまった。

 内閣広報官の山田真貴子氏が総務省審議官時代に総理の長男が勤務する東北新社=利害関係者=から接待を受けていた問題が分かった現在も、山田氏を広報官として続投させていることについて「私の家族が関係しておりますので、正にこの、公正さ、そういうものに疑念を抱くことがないように、私は直接話を聞くことは控えた。官房長官から厳しい注意をしいる」とのみ答えた。

 再度の記者団の問いには「昨日、語った通りです」とそれ以上答えなかった。菅総理は任命責任について会見した時にも「山田広報官は今回のことについて真摯に反省しており、今後とも職務の中で頑張ってほしい」と続投させる考えを強調。野党からは首相会見を運営する内閣広報官にはふさわしくないと指摘し、辞任を求める声は強い。山田氏自身の自覚が求められている。(編集担当:森高龍二)