ホンダは、軽自動車の2座スポーツモデル「S660」の生産を終える。その最終モデルとして、専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着、販売するコンプリートカーブランド「Modulo X(モデューロエックス)」シリーズのコンプリートモデル「S660 Modulo X」に、機能美を突き詰めた特別仕様車「Version Z」を新たに設定し発売した。
ベースモデルであるS660は、本田技術研究所設立50周年を記念した商品企画提案をきっかけに開発がはじまったモデルだ。あらゆる場面でいつでもワクワクする、心が昂る、1962年の「S360」から続く“ホンダSの系譜”を受け継いだ本格スポーツカーだ。
ホンダらしい「走る喜び」の実現を目指したモデルとして、2015年4月に販売を開始。2シーター・オープンスポーツモデルとして、エンジンをドライバーの背後に搭載したミッドシップレイアウト由来の高いハンドリング性能などで好評を博した。
2018年7月には、Moduloブランドが培ってきた「上質でしなやかな走り」を実現するチューニングを施したコンプリートモデルとしてS660 Modulo Xの販売を開始した。
以来、S660/S660 Modulo Xは、累計で3万台以上を販売し、多くのユーザーの支持を集めてきたが、2022年3月をもって生産を終了することとなった。S660 Modulo X Version Zは、これまでS660を支えてきたファンへ、感謝の気持ちを込めた特別なモデルだ。
S660 Modulo X Version Zは、特別色としてソニックグレー・パールを設定したほか、特別感を演出するインテリアの加飾アイテムを装備した。6速MTだけの設定で、価格は315.04万円だ。(編集担当:吉田恒)