日本共産党の志位和夫委員長は菅義偉総理が25日の記者会見で「感染力の強いデルタ株のまん延によって感染者を押さえ込むことはこれまで以上に容易ではなくなっているが、ワクチン接種がデルタ株に対しても明らかな効果があり、新たな治療薬で広く重症化を防ぐことも可能で、明かりははっきりと見え始めている」と発言したことに関して「首相が楽観論を繰り返し流してきたことが、現在の感染爆発の一因となっている」とツイッターで26日発信した。
志位氏は総理のこうした発言が国民の新型コロナウイルス感染症に対する緊張感を緩める結果になっている旨を指摘。「『明かり』どころか、全国いたるところに赤信号が点灯しているのが現状だ」と苦言を呈した。
また総理の楽観論の事例の一つをあげて志位氏は「首相は『国民の4割超が1回目のワクチンを打てば感染拡大はおさまる』と繰り返してきたが、事実ではなかった。現在5割超の国民が1回目のワクチンを打っているが、感染拡大が続いている。根拠のない楽観論や希望的観測を事実のように流す。これが、国民が危機感を共有する大きな妨げになっている」と指摘した。(編集担当:森高龍二)