富士フイルムの半導体材料の製造・販売子会社である富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ(以下、FFEM)は、韓国内に富士フイルムグループが95%出資する半導体材料の製造会社を設立。本日、exaxエグザクス社との間で、合弁会社設立およびexax社の工場設備等一部資産の新会社への譲渡に関する契約を締結した。なお、新会社による生産開始は平成24年3月を予定。出資比率は、富士フイルム子会社のFFEMが72%、FFEMの台湾子会社FUJIFILM Electronic Materials Taiwan Co., Ltd.が23%、その他exax社が5%を予定している。
exax社は1976年に創業したディスプレイ材料等の事業を手掛ける化学メーカーで、韓国大手ディスプレイメーカーを中心に材料供給を行っている。新会社はexax社が持つ土地・建物・設備を有効活用し、韓国の大手半導体メーカーに対し、富士フイルムの独自技術を応用した最先端の半導体製造工程に対応する現像液やCMPスラリー、クリーナーなど電子材料製品の供給を進めていく。
アジアの半導体市場は、リーマンショック後も高い成長を続け、中でも韓国市場はアジア半導体市場での存在感をさらに増しており、今後も高い成長が見込まれている。今回の製造子会社設立により、デリバリーの効率化や顧客ニーズへの対応力を高め、さらなる顧客満足度の向上を図る。
現在、富士フイルムは高機能材料分野を重点事業の一つと位置付け、FFEMのアジア・米国・ベルギーの拠点を通じて、半導体製造工程で使用される材料・機器・サービスをグローバルに供給する体制を整えている。今回、韓国に製造拠点を加えることにより電子材料事業の一層の拡大を図り、半導体デバイス産業の発展に貢献していく。