自民党の麻生太郎副総裁が「北海道のコメが温暖化でおいしくなった」と語ったことに関して、立憲民主党の枝野幸男代表は「客観的な事実として、北海道のコメ作り農家の皆さんや研究所などがこの間、大変なご苦労をされて、北海道を日本有数の米作り農家にしてきた。そういう事実関係をまったく無視している」と語り「本当に許しがたい（発言）」と記者団に語った。
枝野氏は「温暖化によって、米作り農家だけではなく、水産業は大変な打撃を受けている。この状況に対して、あまりにもデリカシーがなさすぎる。そのデリカシーがないという前提になっている草の根の暮らしが分かっていないということを如実に表している発言だ」と述べた。
そして「本当に、直接的に北海道の米作り農家の皆さんや温暖化で影響を受けている一次産業を中心とした皆さんを傷つけている発言で、本当に許しがたいです」と答えた。
自民党と連立を組む公明党の山口那津男代表は２７日の街頭演説で、麻生氏の発言に「農家の努力に敬意を払ってもらいたい。与党政治家の務め」と苦言を呈した。
日本共産党の山下芳生副委員長（参院議員）は「この危機感のなさ。政権交代が必要です」。岩渕友参院議員も「温暖化への危機感もなければ、北海道で農林水産業を生業にする方々の努力や苦しみも分からない」とツイッターに投稿した。（編集担当：森高龍二）
