TPP協議へ コメ例外品目 総理明言せず

2011年11月16日 11:00

 野田佳彦総理は15日の参議院予算委員会で山本一太議員(自民党)から「(TPP交渉参加に向けての関係国との協議で)コメを例外品目にするのか」と質され「今のうちに手の内を言うのは得策でない」と各国との協議の中で例外品目にあげることを明言しなかった。

 野田総理は「常識で考えて、何を守るのか、勝ち取るのか、しっかり考えていきたい」とし「交渉協議には色んなやり方がある。譲れないものは譲れないということだ」と答えた。

 また、山本議員が「総理は記者会見で美しい農村を守ると言ったが、どうやって守るのか」と質問。野田総理は「10月に閣議決定した食と農林漁業再生のための基本方針と行動計画にそって、規模の集約化をめざすなど、7つの戦略を5年間で集中していく。TPPとは別にやっていかねばならない」と答え、「農業の再生と高いレベルの経済連携を両立させなければならない」との考えを示した。

 食と農林漁業再生のための基本方針では平地で20ヘクタールから30ヘクタール、中山間地で10ヘクタールから20ヘクタール規模の農業経営の育成などをめざすとしている。(編集担当:福角忠夫)