岸田文雄総理は2日行った日本スタートアップ大賞2022表彰式で「起業にチャレンジする人を増やすために融資の際の個人保証慣行を変えていく」とし「商工中金のスタートアップ向け融資の経営者保証を原則廃止。信用保証制度においても創業時に個人保証を求めない新しい制度を創設する」と語った。
岸田総理は「社会的起業家を始めとするスタートアップこそが社会の課題を成長のエンジンに転換し、持続可能な経済社会を実現する、新しい資本主義の考え方を体現するものだ」と強調。「スタートアップの創出・育成に向けて、やれることは何でもやる、そうした覚悟で政策資源を総動員していきたい」と述べた。
また「才能ある人材の発掘・育成、国や自治体による公共調達、研究開発支援、国内外のベンチャーキャピタルへの公的出資などを抜本的に拡充し、人材、資金といったあらゆる側面から徹底的に支援に取り組んでいきたい」とした。
また「産業革新投資機構がアイデアや技術を磨く初期段階からの投資、開発に多く資金と時間を要するディープテック分野への投資に積極的に踏み込むなど、スタートアップへの支援の抜本強化に着手している」と紹介した。
なお、22年日本スタートアップ大賞には宇宙ゴミの除去技術開発に取り組む「アストロスケールホールディングス」(2013年設立)が選ばれた。(編集担当:森高龍二)