ステランティス・ジャパンは、Alfa Romeo(アルファ・ロメオ)として初となるマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載した、ミドルサイズのSUV「Alfa Romeo Tonale(トナーレ)」を発表した。アルファ・ロメオ正規販売店で発売する。ラインアップは2グレード、価格(消費税含)は、「Tonale “ Ti ” (ティーアイ)」が524.0万円、導入記念モデル「Tonale “ Edizione Speciale ” (エディツィオーネ・スペチアーレ)」が578。0万円だ。
新型Tonaleは、アルファ・ロメオのスポーツ性を継承しつつ、ブランドの変革を指す「La Metamorfosi(ラ・メタモルフォシ/変革)」を体現したミドルサイズのSUVだ。エモーショナルなイタリアンデザイン、伝統のスポーツ性能と電動化を両立したパワートレーン、先進運転支援システムならびにコネクティビティ搭載する。モデル名称のTonaleは、イタリア北部にあるスイスの国境に近いアルプスを望む “トナーレ峠 ”に由来する。
Tonaleボディサイズは、全長4530mm×全幅1835mm×全高,600mmとコンパクト。Stellantisグループの「スモールワイドプラットフォーム」をベースに、ワイドトラックやシャシーの剛性強化、専用の前後ストラットサスペンションの採用などにより、俊敏なハンドリング性能、リニアな応答性、そして快適な乗り心地を実現した。
パワートレーンは、新開発の1.5リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(最高出力160PS、最大トルク240Nm)、48V モーター(最高出力20PS、最大トルク135Nm)を内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)、エンジン始動と回生ブレーキ機能を担うベルト・スターター・ジェネレーター、リチウムイオンバッテリーで構成される。
低速時(15-20km/h前後まで)の駆動はモーターで行い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動し、加速をアシストする。また、アクセルをオフにすると、燃費向上に寄与するコースティングモードに切り替わり、減速時には制動エネルギーから回生充電が行なう。
アルファ ロメオ初の採用となるマトリクスLEDヘッドライトは、カメラによる前方認識や車速・走行状況に応じて、照射範囲や照射距離を自動で最適化し、視認性を飛躍的に高める。サイドは、往年のGIULIA(ジュリア) GTを想起させる、シンプルながらも官能的なショルダーラインとした。リア・サイドガラスは、8C COMPETIZIONE(コンペティツィオーネ)を想起させる。リアデザインにも、3連型のLED式コンビネーションランプとし、ひと目でTonaleと分かる造形だ。
Tonaleのインテリアは、ドライバー中心のコクピットに仕上がっている。ブラックを基調とし、触感にもこだわった上質なマテリアルが乗員を包み込み、ダッシュボード中央の10.25インチのタッチスクリーンでは、多彩な車載機能を直感的に操作できる。計器盤には12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを採用し、優れた視認性を実現した。
Tonaleは、最新世代のインフォテインメントシステムを備えています。ナビゲーションシステムは、日本のアイシン製ナビゲーションシステムを採用し、地図コンテンツをはじめとする機能や使い勝手を高めた。施設名称による検索や天気予報、ガソリン価格、駐車場満空情報や渋滞情報(VICS)などが利用できます。
安全面においては、全グレードで充実した機能を備えており、4つのカメラで捉えた車両周辺の映像をモニターに映し出し、駐車時や狭い場所での安全な操作をサポートする360°カメラや、高速道路において車線中央の走行をアシストするレーンキーピングアシストなど、先進の安全を備える。(編集担当:吉田恒)