日本自動車販売協会連合会と全日本軽自動車協会連合会は、2022年度(2022.04~2023.03)の新車販売台数を公表した。それらを合算した車名別販売台数ベスト20を以下に示す。
乗用車トップの販売を記録したのは,「ホンダN-BOX(エヌボックス)」で、販売台数が20万4734台(前年同期比106.9%)となり、登録車を含む新車販売台数において第1位を獲得した。年度の新車販売台数において2年連続、軽四輪車新車販売台数において8年連続の首位獲得となった。第2位となったのが登録車トップのコンパクトモデル、トヨタ・ヤリスで17万5383台(同91.6%)である。
なお、ホンダの軽自動車「N」シリーズ、N-BOX、N-ONE、N-WGN、N-VANの累計販売台数が、2023年3月末時点で350万台を突破した。2011年12月に初代N-BOXを発売して以来11年3カ月での記録達成である。
また、2024年春には、N-VANをベースとした新型軽商用EV(電気自動車)の発売を予定。Nシリーズならではの提供価値をそのままに、日本の暮らし・末端物流に欠かせない軽商用車の領域からホンダEVを展開する計画だ。
■□■□2022年度 乗用車名称別販売台数■□■□
1)ホンダN-BOX 204,734(106.9%)*
2)トヨタ・ヤリス 175,383 (91.6%)
3)トヨタ・カローラ 139,588(112.6%)
4)ダイハツ・タント 123,198(121.8%)*
5)日産ノート 113,390(118.7%)
6)スズキ・スペーシア 110,687(106.8%)*
7)ダイハツ・ムーヴ 106,313(124.1%)*
8)トヨタ・シエンタ 92,766(185.6%)
9)スズキ・ワゴンR 82,713(115.3%)*
10)日産ルークス 79,948(112.2%)*
11)ホンダ・フリード 79,820(108.4%)
12)トヨタ・アクア 74,001( 87.3%)
13)トヨタ・ノア 73,134(178.5%)
14)スズキ・ハスラー 71,276 (98.1%)*
15)トヨタ・ヴォクシー 70,529(121.7%)
16)トヨタ・ライズ 70,124 (81.8%)
17)スズキ・アルト 67,494(113.2%)*
18)ダイハツ・ミラ 63,038 (98.2%)*
19)ホンダ・フィット 60,824(108.2%)
20)トヨタ・アルファード 59,610 (74.8%)
※カッコ内は前年同期比 *印は軽自動車
また、一覧では現れていないが、発表した2022年度のEV国内販売台数(含・軽自動車)は前年度比3.1倍の7万7238台となった。ただEVが乗用車全体に占める割合は2.1%(前の年度は0.72%)にとどまり、EV販売比率が2割に迫る中国や欧州に比べ日本での普及は鈍い。なお、対象車種は乗用車のみで、トラックやバスなどの商用車は含まない。
EV市場拡大に貢献したのは軽EVだ。登録車EVは前の年度比47%増の3万5559台に対し、軽自動車EVは48.4倍の4万1679台となった。目立ったのは日産自動車だ。EV比率は前の年度から10ポイント上昇、14%となった。
EV販売台数の順位を見ると、昨年6月発売の日産サクラがトップの3万3097台(軽自動車順位14位)だった。2位も日産のリーフで1万2751台、3位は三菱自の軽EV「eKクロスEV」で7657台だった。(編集担当:吉田恒)