文科大臣が大学は警察捜査への全面協力と明らかになった事実に対し説明責任を果たし、不祥事防止に取組んでほしいと求める中、日本大学は8日の記者会見で2022年11月にアメリカンフットボール部の学生が「(同年)7月に大麻のようなものを吸った」と自主申告したことに関連して、この学生が今回逮捕された学生と同一人物かは答えられないとしていた事案。
この日の記者会見後の「緊急保護者会」で大学側は、自主申告した学生は「今春に卒業した」と説明。逮捕学生の2年先輩にあたる学生だったことが分かった。この学生は大学側から、今後そういう事の無いようにと「厳重注意」を受けたのみだった。こうした対応の甘さが事件を防げなかった要因になったとも推察される。
また今回逮捕された学生に関しても大学側は「自首させたかった」と説明するとともに、薬物とみられる「茶葉のようなものがわずかに付着した小さなビニール袋と内容不明の容器(缶)の不審物」を発見しながら、警視庁に届けたのが12日後だったことへの説明(『違法な薬物との確証がなく』ヒアリングを進めてからまとめて警察に相談しようとした)にも、覚せい剤の薬物反応が2週間ほどで出なくなることを踏まえたものではなかったかと疑問視する声もある。いずれにしても大麻や覚せい剤に関して入手方法、寮内で起こっていることから他の寮生への広がりはどうだったのか、今後の捜査が注視されている。(編集担当:森高龍二)