税金滞納のうえ4回の差し押さえまで受けていた神田憲次財務副大臣が13日、ポストにとどまれば国会運営に影響がある旨を理由に財務大臣に辞表を提出、岸田文雄総理は辞職を了承した。事実上の更迭だ。後継には自民党の赤澤亮正政調会長代理を起用の方針といわれている。
9月13日の第2次岸田第2次改造内閣からわずか2か月間に政務3役の辞任は文部科学政務官、法務副大臣に続き3人目となった。
こうした事態に岸田総理の任命責任を問う声とともに、総理が強調してきた「適材適所人事」が全く言葉だけで、裏付けのない無責任なものだったことが浮き彫りになってきた。
岸田総理は同日、記者団に「神田氏本人から国会審議に影響を与えることはできないので、辞任したいという申し出があり承認した。任命責任は重く受け止めている」と語った。しかし、そもそも「責任は受け止める」ものでなく「責任はとるもの」であることを総理自身が自覚することが必要だ。受け止めるだけでは任命責任を果たすことにはならない。(編集担当:森高龍二)