産業の脱炭素化とアジアの脱炭素化に挑戦と総理

2023年12月05日 06:22

 岸田文雄総理はCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)会場となったドバイでのAction to Zero led by Japan and UAE出席後の現地2日のスピーチで「日本は脱炭素という変化を力に変え、産業の脱炭素化と成長を続けるアジアの脱炭素化に挑戦していく」とアピールした。

 また「マーク・カーニーGFANZ(Glasgow Financial Alliance for Net Zero)共同議長と日本でお会いする機会があった。GFANZとの連携も含め、日本は世界の産業脱炭素化をリードしていく」と述べた。

 さらに「来年から国際認証を受けたGX(グリーン・トランスフォーメーション)経済移行債の発行を開始する。世界初の国としてのトランジションボンドであるGX経済移行債は産業界やアジアにおける同様の取組みの呼び水になることが期待される。2050年までの4000兆円とも言われるアジアのGX投資に世界の資金を集めていくきっかけとしていく」と語った。

 また「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想を通じてプロジェクトを伴う具体的な形で貢献していきたい。COPからAZECへ。今月中旬には東京で初のAZEC首脳会談を開催する。日本の金融力・技術力をフル活用してアジアや中東各国とも協力しながら、共に脱炭素と経済成長を実現していく」とアピールした。(編集担当:森高龍二)