日本大学アメリカンフットボール部員で麻薬取締法違反(所持)罪に問われた北畠成文被告(21)への判決が9日、東京地裁であり、池田友史裁判長は「懲役1年4か月、執行猶予3年」を言い渡した。
北畠被告は昨年8月5日に覚せい剤取締法違反及び大麻取締法違反の容疑で逮捕、その後、麻薬取締法違反(所持)罪で起訴された。北畠被告は10人程度が薬物を使っていたと供述していた。供述通りならダンマリを決め込んでいるアメリカンフットボール部員が7~8人いることになる。
ネット上では「最低でも、このダンマリ連中の自首を含めた自浄作用の確立。それを見て見ぬフリをしていたであろう、他の部員たちが入れ替わるまで、(フットボール部)復帰の議論さえ時期尚早と感じます」との意見や「執行猶予が付いても前科一犯です。アメフト部は再結成なんて言ってないで事の重大さに鑑み、徹底した原因分析と再発予防策の策定をすること。再始動はそれが徹底されてから検討の緒に着くべきです」との意見などがあがっている。
日大は再発防止に向け「競技スポーツの管理体制を再構築する」とし、競技部を統括する「日本大学競技スポーツセンター」を今年度末までに設置する計画。センター運営方針は外部有識者を含めた競技スポーツ改革特別委員会で策定する。センターは学生の競技成績向上支援のほか学部と連携した学習・キャリア形成支援、寮生活管理、違法薬物の研修などを一括するとしている。今回の問題を受け日大は「アメリカンフットボール部廃部」を昨年12月15日の理事会で決定している。(編集担当:森高龍二)