注目を集める「唇」、”キスしたくなる唇”のトレンドはノーマルタイプ

2011年10月11日 11:00

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ロート製薬が今年行った、キスしたくなるくちびるコンテスト2011「I want Chu」。自分の唇の画像を応募し、集まった画像をサイトで公開、それを見たユーザーが投票する。写真は1位のmochikoさんの魅力的な唇。

 日ごとに下がる気温が本格的な秋の到来を伝える今日この頃。秋冬の新作コスメがドラッグストアなどの店頭を賑わせる化粧品業界の中でも、唇の乾燥を防ぎ、唇に潤いを与えるリップクリームは、秋冬に最需要期を迎えるこの季節らしい商品だ。

 ひと口にリップクリームといっても、たとえば今季は、リップクリームのうるおいとグロスのツヤを兼ね備え、唇を瑞々しく、きれいに見せる「美容リップ」がトレンドであるなどアイテムは多彩で、目や肌、髪型などと同じように、唇も女性にとって大切なパーツの一つであることがうかがえる。「メンソレータム」ブランドを展開し、リップクリーム市場でトップシェアを誇るロート製薬が今年行った、キスしたくなるくちびるコンテスト2011「I want Chu」では、応募総数が1,800通を数えた。このコンテストは、”キスしたくなるくちびる”をコンセプトに、一般ユーザーが自分の唇の画像を応募し、集まった画像をサイトで公開。それを見たユーザーが投票を行い、グランプリを決めるというもの。唇というパーツの注目度を示すように、投票は計90,748票を記録し、サイトを公開した2月22日からの9月20日までの約7ヵ月で延べ479,766人が訪問。こんなところでも、女性の「唇」に対する意識の高さが分かる。

 同コンテストでグランプリを獲得したのは、大きなブームとなった「アヒル口」ではなく、ノーマルタイプの唇を持つ「mochiko」さん。この結果からも、アヒル口のような唇の「形」のブームが落ち着き、色みやツヤなどが今後、重要視される兆しを見せていることが分かる。さらに、新設された男性部門でも、海外からの応募もあるなどより幅広い盛り上がりをみせており、これからは女性だけでなく唇の美しさを求める男性も増加していきそうだ。

 見た目のおしゃれさや美しさだけでなく、自分で潤うことができない唇を保護する意味でもこの季節に欠かすことができないリップクリーム。季節的にも寒さが深まり乾燥する今後に、どの商品がシェアを獲得し、女性・男性それぞれの市場は拡大するのか。