化粧品売場やショッピングサイトには、早くも紫外線対策商品が並び始めている。 ECモールのデータ分析サービス・Nintによると、昨年度のECモールにおける「日焼け止め・UVケア」市場は、コロナ禍の行動制限解除による外出頻度の増加と、気象状況の追い風を受けて需要が増加したことで、前年比131%で成長しており、市場が拡大している。今後の成長は横ばいと予測しているが、安定した市場であることは間違いないだろう。
各化粧品メーカーも2月に入ってから続々と日焼け止め・UVケアコスメの新商品の販売を開始し、今年の紫外線シーズンに向けてのシェア争いが始まっている。中でも注目したいのが、UVケアだけに留まらない多機能な製品だ。
例えば、カネボウ化粧品は2月10日、サンスクリーンブランド「ALLIE」から、UV下地だけで7つの美へアプローチする「アリィー クロノビューティ ラスティングプライマーUV」の販売を開始した。紫外線カットはもちろん、トーンアップ、化粧ノリアップ、潤い持続、化粧持ちアップなど、多機能な処方が特長だ。
また、ロート製薬が展開する「オバジ」の新作「オバジC デイセラムUV」は、紫外線を浴びることで、紫外線反応型カプセルから高濃度に配合された3種のビタミンC誘導体があふれ出す仕掛けで、日中も肌にビタミンCを補給してくれる。ビタミンCは紫外線による肌のダメージを軽減してくれるだけでなく、コラーゲンの生成や、ニキビ跡やシミを薄くするなどの幅広い機能が知られている。UVケアをしながら、肌のメンテナンスもできるのは有難い。
そして、ミツバチ由来の自然の力で大人肌を美しくケアする「アピセラピー」で人気が急上昇している、山田養蜂場 アピセラピーコスメティクスからは、SPF47 PA+++の日焼け止め効果をはじめとする5 役でベースメイクが一品で完了できる「RJ エクセレント 薬用エッセンスインクッション BB」が3月1日に発売された。くすみカバーや毛穴カバー、ハリアップ、高保湿など、スキンケアとメイクの機能12の効果を併せ持ち、簡単ツヤ美肌に仕上げてくれる。有効成分ナイアシンアミド配合でシワ改善や美白効果も期待できる上、自然界では主にローヤルゼリーにしか含まれない特長成分であるデセン酸を元に山田養蜂場が独自開発した「デセン酸リッチローヤルゼリーエキス」を配合。エイジングサインが気になる肌をあらゆる角度からサポートしてくれる。しかも美容成分の一部をナノエマルジョン化することで、塗布してすぐに角質層まで浸透しはじめ、それ以外は、じっくり角質層まで届く時間差浸透処方を採用。メイク中はずっとエイジングケアが施される、嬉しい薬用ファンデーションだ。
気象庁が2月20日に発表した3月から5月にかけての3か月予報によると、今年の春は比較的暖かく、平均気温は平年並みか高くなりそうな見通しだ。紫外線が急に強くなるこの時季、早めの紫外線対策を心掛けた方が良さそうだ。(編集担当:今井慎太郎)