街を歩いていると、マスクを着用している人もめっきり少なくなった。まだまだ油断はできないものの、それでも4年振りに夏らしい夏がやってきた。
今年の夏は、大人も子どもも、旅行や屋外レジャーなどの機会が増えるのは間違いないだろう。そんな中、気をつけたいのが熱中症などの暑さ対策と「紫外線」だ。
紫外線と一口に言っても、地上に届く紫外線は大きく分けて2種類ある。一つは、1年中降り注いでいて、肌の奥まで入り込む波長の長い紫外線A波(UVA)。そしてもう一つは、肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたり、日焼けの主な原因となる紫外線B波(UVB)だ。
UVAはUVBのように肌に急激な変化を与えないため、軽く思われがちだが、長期間浴び続けることで、シミやしわの発生に大きく関与してしまうことが最近の研究で分かってきた。ちなみに、曇りの日や屋内でも対策が必要なのが、このUVAだ。
一方、UVBは曇りの日は届きににくく、日傘などでも防御ができる反面、エネルギーが非常に強いので、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こしたりして、皮膚ガンやシミの原因になるといわれている。夏場はとくに、UVBの対策ばかりが注目されがちだが、将来の自分の肌を守るためにも、UVA対策もしっかり行っておきたい。そこで、今夏、最も注目されているUVケア商品を調査してみた。
まず紹介したいのが、蜂蜜などのミツバチ産品の製造販売で知られる山田養蜂場のコスメ部門・アピセラピーコスメティクスが今年3月に新発売した「植物から生まれたミツバチUVミルク」だ。とくに男性の中では、養蜂業とコスメが結びつかないかもしれないが、実はこの山田養蜂場、独自のローヤルゼリー由来成分の研究・開発など、コスメを好む女性たちや、肌トラブルを抱える人たちから圧倒的な支持を受けているコスメブランドでもあるのだ。
そんな同社が発売した「植物から生まれたミツバチUVミルク(R)」は、希少なコメヌカ由来の紫外線カット成分「フェルラ酸」に着目した日焼け止めで、オリーブ葉エキスやシソ葉エキスなど⇒トルツメ(これらは保湿成分であり紫外線カットに関与する成分ではないため)植物の力だけで、SPF36・PA+++を実現。化学合成の紫外線吸収剤も紫外線散乱剤も使っていないSPF20以上の日焼け止めは日本初(※マーケティングリサーチ(株)調べ、2023年2月7日現在)だという。美容成分を89%配合しており、「日焼け止めなのに、エッセンスミルク級の心地よさ」とユーザーの口コミで人気が拡散していっている状況だ。敏感肌及び乳幼児テスト済みで、石けんで洗い流せるので、小さい子どもを含む家族全員で安心して使えるのも嬉しい。
SPF50+・PA++++の高いUVカット効果と、スキンケアをしているような心地よさを両立したアイテムとしては、SUQQUの「プロテクティング デイ クリーム」も人気だ。商品開発においても、「日焼け止めを塗ることが義務ではなく、むしろすすんで手にとりたくなる」ことを目指したというから、その使い心地は想像に難くない。
また、SNSを媒介にして人気が高まっているのが、ロート製薬の「メラノCC」シリーズから発売された「ディープデイケアUV乳液」だ。2種のビタミンC誘導体とビタミンE誘導体配合の朝用UV乳液で、値段も手頃。乳液とUVケアがこれ一本で済む時短アイテムとしても重宝されている。
これから夏本番に向け、外出する機会も多くなってくるだろう。夏の終わりに後悔することの無いように、自分に合ったUVケア商品を見つけて、早めの対策を心掛けていただきたい。(編集担当:今井慎太郎)