新型コロナウイルスが5類に移行してから初めてのお花見シーズンがやってくる。全国各地の桜の名所では、桜目当ての観光客への期待が、桜のつぼみとともに膨らんでいるようだ。クラブツーリズムが発表した国内ツアー予約状況では、1月末の時点ですでに桜観賞ツアーの予約者数が前年同期比152.9%と大幅に増加しており、その後も順調に推移している。
日本気象株式会社が4月4日に発表したものによると、東日本・西日本の多くの地点で開花し、今後1週間で満開見ごろを迎えるとのこと。今後1週間は気温が高めで推移されるため、花芽の成長速度も速くなる見込み。お花見の計画を立てるなら参考にしてみてはいかがだろうか。
お花見の復活は、観光業界だけでなく、飲食業界にも活気をもたらしているようだ。
桜の木の下で、美しい花を愛でながら、大切な仲間や家族と宴を楽しむのは日本独特の伝統文化。そこにはやはり、美味しい料理と美味しいお酒は欠かせない。
クックパッドや味の素パークなどの料理レシピサイトでも、花見弁当のレシピが数多く紹介されており、参考にしている人も多いのではないだろうか。また、老舗料亭の仕出しのお花見弁当を通販などで予約注文する人も増えているようで、ジェイアール京都伊勢丹では、紫野和久傳や井傳、泉仙、魚三楼など、名だたる京料理の老舗料亭の弁当の予約販売を3月12日から開始しており、他府県からの観光客はもちろん、地元京都の人にも好評のようだ。
料理だけでなく、酒界隈も賑わっている。とくにお花見といえば「日本酒」を楽しみたいという人は多いのではないだろうか。しかし、屋外で飲む場合は、缶で個別に用意(あるいは「準備」)できるビールやチューハイなどとは異なり、日本酒は手軽さに欠けるのが難点だ。満開の桜と日本酒の一升瓶は絵面としては非常にマッチするものの、若者世代にとってはとくにスマートさに欠けると思われ、敬遠されることも多いようだ。そこで今年のお花見にお勧めしたいのが、今春白鶴酒造から発売された、180ml缶入りの大吟醸原酒「白鶴 香るうまくち大吟醸原酒」だ。日本酒には珍しい缶入りというだけでなく、大きく「ハクツル」と刻印されたレトロなデザインが何とも可愛らしく、SNSのお花見投稿でも話題を呼びそうだ。もちろん、デザインだけでなく、大吟醸の青リンゴ様の華やかな香りと、豊かで上品な味わいを楽しめるので、女性にも飲みやすくて人気が出そうだ。
一方、SNS映えしそうなお酒といえば、今年の「アサヒスーパードライ」がすごい。
アサヒビールでは2015年から毎年、春の食卓やお花見などの飲用シーンを華やかに演出する商品として「アサヒスーパードライ スペシャルパッケージ」を期間限定で発売しているが、今年の缶体パッケージは、鮮やかなピンク色をベースに、日本の春を象徴する桜の花のデザインを大胆に配したものとなっている。こちらも「白鶴 香るうまくち大吟醸原酒」とともに、お花見シーズンのSNSを大いに賑わせそうだ。
2024年は元旦から、能登半島地震など悲しいニュースが続いている上、政治の裏金問題などのネガティブな話題も多い。満開の桜の下で、春の訪れを大いに楽しむとともに、明るい話題が増えてくることを祈りたい。(編集担当:藤原伊織)