全国各地で桜が美しく咲きはじめているが、今年は新型コロナウイルスの影響でお花見を自粛する動きも多いようだ。いつもなら春の訪れとともに、観光地やレジャー施設、デパートなども賑わいをみせるが、イベント中止や外出を控えている人も多く、 例年よりも寂しい季節になってしまった。
しかし、日本人の桜に対する情熱は、新型コロナウイルスにも負けてはいない。外出できないのなら、せめて自宅でお花見を楽しもうと、動画配信を利用した「エア花見」のサービスも続々と登場している。例えば、ウェザーニュースのサイトでは360度のお花見VR動画を配信中で、上野恩賜公園の桜や千鳥ヶ淵緑道の桜など、全国の美しい桜をヴァーチャルで体験できる。また、YouTubeにもお花見動画が多数投稿されており、それをテレビやモニターなどで鑑賞して、自宅でお花見を楽しむ人も増えているという。
屋外で桜を楽しめないことは寂しいが、悪いことばかりというわけでもない。最近は4Kで撮影された美麗な動画も多いので、中には直に見るよりも桜の美しさを満喫できる動画もある。また、エア花見ならではの利点も多い。場所や時間に制約されないし、何よりも、大人のお花見には欠かせない「お酒」をゆっくりと楽しむことができる。
お花見のお酒の定番といえば、ビールや缶チューハイだ。アサヒビール〈2502〉からはすっかりお馴染みとなった「スーパードライ」のラベルに桜の花をデザインした春限定のスペシャルパッケージが発売されている。また、サントリーの大ヒット缶チューハイ「こだわり酒場のレモンサワー」には、3月17日から新たに「こだわり酒場のレモンサワー キリッと男前」がラインナップに加わるなど、各社、人気の果実系チューハイも今年の春に合わせたリニューアル商品を続々と発表している。これらのお酒を並べれば、エア花見でも気分が高まるのではないだろうか。
また、自宅花見の楽しみ方はエア花見だけではない。ベランダや庭、窓越しの桜など、プライベートな空間からプチ花見を楽しもうとする人も増えている。画面越しのエア花見だけでは満足できないという人も、自粛ムードも気にせず、アウトドア気分で気軽にお花見を満喫できるのでお勧めだ。
そして、そんな自宅花見のお供にぴったりなのが、日本酒の一大産地兵庫県西宮市の酒造メーカーである日本盛株式会社の「日本盛 生原酒 200mlボトル缶 mont-bellデザインボトル(本醸造、大吟醸)」だ。珍しい生原酒のボトル缶。しかも、あまりにも有名なアウトドア用品の総合メーカーである株式会社モンベルと日本酒のコラボ。アウトドアユーザーならずとも、ちょっとワクワクしてしまう。
事の起こりは約10年前。日本盛がこれまで蔵元でしか飲むことができなかった生原酒を日本各地で生搾りの原酒をその場で瓶詰め販売したところ、予想以上の好評を得たのだという。そこで同社では生原酒のおいしさをもっと広く伝えるべく、設備投資に10億以上かけて商品化に成功。2015年2月、業界で初めて「生原酒をボトル缶に入れた商品」が誕生した。
これまで、アウトドアシーンでの日本酒といえば、瓶かパックのものを紙コップなどでいただくのが普通だった。ところが、リサイクル可能なアルミ缶なら缶ビール感覚で屋外でも手軽に楽しめる。しかも、本格的な生原酒だ。この商品の評判は、お酒好きのアウトドアユーザーの間で徐々に口コミで広がって、2019年にはついにモンベルとの初コラボが実現。前年より売上げが130%を超えるほどの人気商品に成長した。そして、今年3月上旬からは再びモンベルとタッグを組み、前回タイアップ時に好評だった「本醸造」はもちろん、新しく「大吟醸」を追加した2商品を期間、数量限定で販売している。
新型コロナウイルスで、せっかくの春が台無しになったと嘆くよりも、この状況の中でもお花見を楽しむ方法はいくらでもある。職場の花見が自粛になった分、今年は自宅で美味しいお酒を飲みながら、しっぽりと桜を楽しむ春にしてみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)