林芳正官房長官は28日の記者会見で、Jアラートの発出、解除について「我が国の領域に落下する、あるいは上空を通過する可能性のある場合にミサイルに注意が必要となる地域の迅速かつ簡潔に避難を呼びかけることによって住民の安全の確保を図るもの」と説明。
「今回の北朝鮮の発射については我が国領域に落下する、あるいは上空を通過する可能性があったことから、速やかにJアラートを活用して国民への情報提供を行った」と沖縄県を対象に避難を呼びかけたと述べた。
解除について「領域への落下や上空通過の可能性のないこと、後続する他のミサイルの可能性のないことなどが確認でき次第、速やかにJアラートによる避難の呼びかけを解除した」とした。
そのうえで、林官房長官は「今回のJアラートの送信、解除のタイミングはいずれも迅速・かつ適切であったと認識している」と適切な対応だったとした。
北朝鮮は人工衛星の打ち上げを27日午後10時43分頃に行ったが、打上げから数分後に空中爆発した。打ち上げに伴い、政府は午後10時46分にJアラートで沖縄県民に建物の中や地下への避難を呼びかけた。
人工衛星は数分後に消失したことが確認されたが、Jアラートが解除されたのは午後11時3分と避難呼びかけ開始時間からは約17分経過してからのことだった。(編集担当:森高龍二)