自公で215議席と衆院で過半数(233議席)を大きく割り込んだことで、特別国会での首班指名が注目される。11月11日に特別国会が開かれる模様だが、石破茂総理は28日に自公での連立政権続投を表明。一方、野党第1党で今回の選挙で支持を大きく広げた立憲民主党の野田佳彦代表は首班指名で各野党に協力や支持の呼びかけをしていく方針。
自民党は191議席、立憲148議席。いずれも過半数に届かないため、1回目の投票では首班は決まらず、上位2人による決選投票になる可能性が高い。
自民は連立を組む公明党(24議席)のほかに、無所属で当選してきたいわゆる「裏金議員」のほか、保守系の政党や国民民主党に働きかけて囲い込みを狙う。立憲は連合とのつながりで、やはり国民民主党への働きかけや日本共産党、社会民主党、れいわ新選組、日本維新の会への働きかけを強めることになる。
ただ、国民、維新、れいわは今後の優位な駆け引きに余地を温存するため、「白票」で対応する可能性も高い。各党の動きは来年度の予算編成やその先にある来夏の参院選に向け思惑が働きそう。(編集担当:森高龍二)