官房機密費・政策推進費 総選挙期間 支出増

2025年01月07日 06:18

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過去10月期の支出は1日平均300万円であることから383万円は「通常より高いペースでの支出」といえる

 日本共産党の機関紙「赤旗」は6日、官房機密費が衆院解散・総選挙時期に「通常より高いペースで支出されていたことが本誌調査で分かった」と報じた。1日平均約383万円としている。

 報道によると10月8日に9200万円が官房機密費の金庫から官房長官へ渡し切りになる「政策推進費」金庫に移り、翌日9日に衆院解散。15日に衆院選公示、27日に投開票で実施された。

 11月1日には金庫が空になり、この日に1億230万円が再び官房機密費金庫から政策推進費に移る。

 過去10月期の支出は1日平均300万円であることから383万円は「通常より高いペースでの支出」といえる。

 機関紙「赤旗」は「麻生太郎内閣で官房長官をつとめた河村建夫氏が昨年、『陣中見舞いとして持って行くことがあった』『官房長官として(選挙応援に)呼ばれた際や、(自民党)総裁が応援に行かないといけないケース』で官房機密費を選挙向けに支出したことを複数のメディアで証言しています。石破首相は、官房機密費を巡る数々の疑惑について答える必要があります」と支出が平常より高くなっている説明をする必要がある、と国民への説明を求めている。(編集担当:森高龍二)