石破茂総理は13日開かれた衆院予算委員会で高額療養費の見直しを巡り、衆院予算審議の佳境に入ってきた時点で患者団体の皆さんと接するべきではなかったのかと当事者の声を聴くタイミングの遅さを立憲民主党の野田佳彦代表に指摘され「もっと早く聴くべきだったというご指摘は甘んじてうけなければならない。大変、申し訳ございません」と陳謝した。
また見直しに関して、石破総理は「今秋までに改めて方針を決定する」とする一方、「25年度中に何らかの見直しを施行することは考えていない」と明言した。
野田氏は「秋以降に改革案を提案する予定と聞いている。なぜ秋なのか。今回は、たった4回の審議会で決めてしまい、生煮えだった。だから修正された。反省をしてもらうなら、次なるプロセスは熟議で、患者団体の声を聴きながら次の改革案を作るべき」と求めた。石破総理は「深い反省のもと、これから先のプロセスを踏んでいかねばならない」とした。
高額療養費の自己負担上限額引上げを巡っては当初、今年8月から引き上げるとしていたが、石破総理はがん患者団体の代表と面会後、引き上げを凍結すると方針を転換した。(編集担当:森高龍二)