三菱自、台湾・鴻海からEVをOEM供給受けると発表 同時に日産からもEV供給を

2025年05月08日 12:33

new Nissan LEAF

日産が三菱自にOEM供給予定のBEV専用車3代目「日産リーフ」 従来のHBボディからSUV風に一新し、先進的なEVアーキテクチャーを採用する新型だ 北米仕様車にはNACS充電ポートを搭載し、米テスラの充電システムへのアクセスが可能

 三菱自動車と、鴻海精密工業・傘下で電気自動車(EV)の開発を担う鴻華先進科技股份有限公司(Foxconn)は、Foxtronが開発したEVを三菱自にOEM供給するとの覚書をかわしたと正式に発表した。

 三菱自にOEM供給される予定のEVは、Foxtronが開発し、台湾で生産。オセアニア地域で2026年後半に販売を開始する予定だという。当該モデルは昨年、三菱自が発表した2030年目標の商品計画に含まれており、EVとしての優れた走行性能やインフォテイメント機能を装備したモデルだ。三菱自およびFoxtronは覚書に基づき、本契約に向けて協議を進める。

 また、三菱自は、日産自動車の次期リーフをベースとしたEVのOEM供給を受け、2026年後半に北米市場へ投入するとも同時に発表している。当該モデルは、三菱自が昨年発表した米国での2030年に向けた商品計画に含まれており、北米以外の市場への投入も含め、さらなる協業の機会を検討する。

 一方、三菱自は得意とするPHEV技術を日産に提供する予定で、2026年に日産の北米市場向けモデルとしてOEM供給する計画だ。私見だが、上海モーターショー2025世界初公開したピックアップトラックの新型PHEV「フロンティア・プロ」と思われる。

 三菱自はプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」の改良や、「エクスパンダー」「エクスフォース」にHEVモデルを追加するなど、新型の電動車によって環境対応を推進している。

 今回のFoxconnとの協業検討に加え、欧州ではルノー、北米では日産からのOEM供給を受けるなど、アライアンスの強みを活かして電動車ラインアップを強化する計画だ。

三菱自は引き続き日産との協業拡大を検討しており、アライアンス協働による電動車ラインアップを強化し、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させるとしている。(編集担当:吉田恒)