トヨタは1日、小型5ドアHBのハイブリッド専用車「AQUA/アクア」をマイナーチェンジし、デザインを大きく変更して発売した。消費税込みの価格は248万6000円から。月間販売基準台数は7000台を見込む。
2011年に誕生したアクアは、小型HB車で初のハイブリッドシステムを搭載。当時、世界№1の燃費を誇る長い航続距離や取り回し性の良さ、滑らかな走行性能などが好評でヒット。グローバル累計販売実績はこれまで218万台を超える。国内では今年、2025年1~6月の半年で約4万2000台を販売した。
新型コンパクトハイブリッド車アクアは、フロントデザインを「プリウス」などと共通する「ハンマーヘッドデザイン」を採用し、外観デザインを一新したことで、SNSでは「ミニプリウスになった」など話題となっている。
今回の改良で、エクステリアではBi-BeamLEDヘッドランプやLEDターンランプ、LEDクリアランスランプを装備し、Zグレードには左右のヘッドランプを繋ぐセンターランプとLEDアクセサリーランプを採用。バックドアガーニッシュにピアノブラック塗装を追加し、外板色には新色としてマッドバス、グレイッシュブルーのモノトーンと、ツートーンカラーを設定した。
内装では、7インチの大型マルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、センタークラスター下部にHDMI入力端子を標準装備した。ディスプレーオーディオは最新のコネクティッドナビ対応、G、X、Uグレードのモニターサイズを8インチに拡大した。
ADASを含め安全装備の充実も大きなポイントだ。プリクラッシュセーフティの対象物にバイクを追加し、出会い頭による衝突回避機能も追加した。レーダークルーズコントロールは先行車との車間距離設定を4段階に設定可能とし、ロードサインアシストには道路標識の転回禁止、信号機の読み取り機能を追加した。新たに発進遅れ告知機能、プロアクティブドライビングアシスト機能、ドライバー異常時対応システムを搭載。また、これまで高級車のみだった停止直後の揺り返しによる衝撃を低減する機能を小型車として初搭載した。街乗り用コンパクトHEVカーとして傑出した完成度に達していると思える。(編集担当:吉田恒)