原子力潜水艦「検討行っている訳でない」防衛相

2025年10月01日 07:10

 中谷元防衛大臣は防衛力の抜本的強化に関する有識者会議(議長・榊原定征経団連名誉会長)からの報告書に長射程ミサイル搭載の原子力潜水艦も選択し入るとみられる内容が含まれていることについて、記者団からVLS(垂直発射装置)搭載の原子力潜水艦導入の必要性、課題、メリット、デメリットについて考えを問われ「次世代の動力活用について決まっていることはなく、具体的に検討を行っているわけでもない」と考えを示さなかった。

中谷大臣は「報告書については、しっかり内容を確認させていただきたい」とするにとどめた。

 報告書は「長距離、長期間の移動や潜航を行うことができるように、従来の例にとらわれることなく、次世代の動力を活用することの検討」を提言し、潜水艦は「隠密裏に展開できる戦略アセット(兵器)」とした。

 また防衛力整備計画前倒しについて「見直す予定はなく、計画期間の短縮についても検討していない」としたが「我が国として主体的に抑止力・対処力を強化するための取組みを不断に検討し、進めていくことも当然と認識している」と今後に可能性を含めた。(編集担当:森高龍二)