政府は8日、午前9時25分、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性のあるものを発射。同44分にすでに落下したものと推定される、と発表した。
政府によると、北朝鮮は2019年5月以降、低空を変則軌道で飛翔可能な新型短距離弾道ミサイル(SRBM)等を繰り返し発射。2021年9月以降は「極超音速ミサイル」と称するものや変則軌道で飛翔可能なSRBMなどを立て続けに発射し、その態様も鉄道発射型や潜水艦発射型など多様化しているとしている。
また2022年にはICBM級を含め、少なくとも59発(31回)に及ぶ高い頻度でミサイル発射を執拗に繰り返し、国際社会に対する挑発をエスカレートさせているとしている。
政府は「北朝鮮において技術的成熟が見込まれることなどを踏まえれば、少なくともノドンやスカッドERといった我が国を射程に収める弾道ミサイルを既に搭載して攻撃するのに必要な核兵器の小型化・弾頭化などを実現しているとみられる」との分析を発表している。
聯合ニュースは同日11時14分の電子版で韓国軍合同参謀本部情報として「8日午前8時10分から9時20分にかけ、東部の江原道・元山付近から東の東海に向けて短距離弾道ミサイルを数発発射した。飛距離は最大約800キロで海上に落下した」と報じた。(編集担当:森高龍二)