トヨタは新型車「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開した。日本での発売は2026年年央頃を予定する。
ランドクルーザーは、トヨタ・BJ型として1951年に誕生し、その直後に自動車として初めて富士山6合目への登山に成功した。その時から、このクルマだからこそ行き来できる場所でさまざまな人々の安全と安心を提供する使命を負ってきた。
その後、世界中の熱心なユーザーに育てられ・鍛えられることで、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けながら、現在までに190を超える国と地域で、累計1215万台のランクルが人々の命や暮らしを支えてきた。以来、70数年にわたり、世界中のファンに育てられ・鍛えられてきたトヨタを代表するモデルとしてその名を馳せてきた。
ランクルは、つねに最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴンの“300”シリーズ、高い耐久性と整備性でワークホースを担うヘビーデューティモデルの“70”シリーズ、質実剛健を追求し、ユーザーの生活と実用を支えるという原点に回帰し2024年に誕生したランクルの中核モデルである“250”シリーズの3つのシリーズで展開してきた。
今回、ランドクルーザー“FJ”を新たにシリーズに加え、“250”シリーズで原点回帰したから見えた、「もっと多くの人々にランクルを楽しんでいただきたい」という思いが詰まっている。具体的には、安全なオフ/オンロード走行に貢献するため、低く設計されたカウルとインストルメントパネル上面によって、見通しのいい前方視界を実現。悪路でも路面を見下ろしやすいように、ベルトラインを低く設計。また、人々の生活を支える「信頼性・耐久性・悪路走破性」に、自分らしく楽しむ自由「Freedom&Joy」という新たな価値を提供するとしている。
今後もランドクルーザーは、多様な社会の要求に応えながら世界中のユーザーの生活を支え、信頼されるクルマであり続けるべく進化を続けていくと発表に合わせて宣言した。
その例として今後、カスタマイズの楽しさが拡がる「歴代のランクルを彷彿とさせる丸目型ヘッドランプ」のようなオプションを導入予定。各種アイテムはモデルライフの中で順次導入予定。地域ごとで採用有無・内容は異なる。
TOYOTAは、10月30日~11月9日にかけて開催されるJapan Mobility Show 2025に出展し、「ランドクルーザー“FJ”」を公開する。
今回公開したランドクルーザー“FJ”のポイントは以下。
まず、ランクルが受け継いできた伝統とモダンを統合させた内外装デザインと、機能性を追求したパッケージ。そしてそこにランクルにふさわしい「悪路走破性と機動性」と「コンパクトだからこその気軽さ軽快さ」を両立すること。次いで「どこにでも行きたくなる」カスタマイズにある。
ランドクルーザー“FJ”のボディサイズは全長4575mm×全幅1855mm×全高、ホイールホイールベース2580mm。搭載エンジンは163ps/246Nmを発揮する2TR-FE 2.7リッターガソリンエンジンの6速ATを組み合わせて、パートタイム4WDを採用した。(編集担当:吉田恒)