2025年度上半期(4~9月期)の国内新車販売台数(登録車)は218万0054台で、前年同期比100.5%の微増だった。日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した。
報告によると、上半期販売としては2年ぶりのプラス、台数にして218万00544台、前年比100.5%だったのは冒頭で記したとおり。他方、経営不振の日産自動車は2桁減、前年同期比86.9%。ホンダも前年に好調だった反動から前年同期比88.1%と大幅減、26万2928台だった。業界筆頭のトヨタは台数にして104万4319台、前年同期比105.9%だった。
新車販売のうち、軽自動車は前年同期比104.7%、80万7723台だった。3割のシェアを占めるダイハツが大幅に増加。三菱自もプラスを確保した。マツダ、日産は1割超減少した。
車名別売上ランキングは別表のとおり。軽自動車のスーパートールワゴンとコンパクトな登録車だ。
■□■□ 2025年暦年上半期車名別新車販売ランキング ■□■□
(カッコ内は前年同期比)
01)ホンダN-BOX 97,958台( 95.8%)*
02)スズキ・スペーシア 79,805台( 99.5%)*
03)トヨタ・ヤリス 79,349台(103.1%)
04)トヨタ・カローラ 62,852台( 81.6%)
05)ダイハツ・ムーヴ 60,513台(337.1%)*
06)ダイハツ・タント 55,165台(101.8%)*
07)トヨタ・ルーミー 50,111台(194.0%)
08)トヨタ・シエンタ 46,816台(113.6%)
09)スズキ・ハスラー 43,346台(100.6%)*
10)ホンダ・フリード 41,235台(101.5%)
11)トヨタ・アルファード 39,849台(102.7%)
12)トヨタ・ヴォクシー 39,505台(111.1%)
13)トヨタ・ノア 38,434台(112.2%)
14)日産ノート 37,070台( 76.7%)
15)スズキ・ワゴンR 36,390台( 93.4%)*
16)トヨタ・アクア 34,177台(105.9%)
17)日産セレナ 33,603台( 84.8%)
18)ホンダ・ヴェゼル 29,872台( 82.4%)
19)スズキ・アルト 29,504台( 88.0%)*
20)日産ルークス 29,433台( 93.3%)*
*印は軽自動車
なかでホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」の2025年度上半期(4~9月)における販売台数が9万7958台となり、登録車を含む新車販売台数において第1位を獲得した。
2023年10月に発売された3代目となるN-BOXは、軽乗用車最大級の室内空間や存在感のあるデザインに加え、全タイプに標準装備とした先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」や、力強さと優れた燃費性能を両立するパワートレーン、高い操縦安定性や乗り心地の良さがもたらす上質な走りなどが評価された。
一方、上半期5%強の売上をみせて強さを主張するトヨタの主力商品は世間が注目するSUVではなく、ルーミー、シエンタからノア、ヴォクシー、そしてアルファードに至るミニバンのフルラインアップだ。羅列したランクインした車名だけでコンパクト~ベーシック、そして高級ラインまで何でも揃う。
ちなみに表には現れていないが、クラウンが半期2万6596台で22位に付けている。トヨタの強さがここにある。(編集担当:吉田恒)