日米同盟新たな歴史を共にと日米首脳会談で総理

2025年10月30日 06:34

 高市早苗総理は28日、トランプ米大統領との対面での初会談後の会見で「幅広い分野での率直な議論を通じて大きな成果を挙げることができた」と冒頭に強調した。また「日本として主体的に防衛力の抜本的強化、防衛費増額に取り組んでいく決意を伝えた」と述べた。

高市総理は「(具体的な防衛費の規模感について)先方からの話はなく、特に数字を年頭に置いたやりとりはございませんでした」と記者団の問いに答えた。

 高市総理は所信表明演説で防衛費を今年度中に対GDP(国内総生産)比2パーセントに引き上げる考えを表明しており、その後も増額していく姿勢を明らかにしている。財源問題を含め、国会の論点にもなる。

 この日の会見で高市総理は「今後、トランプ大統領との間で日米同盟を更なる高みに引き上げていくことができると確信した。日米同盟は日本の外交・安全保障の基軸であり、米国にとり、インド太平洋における不可欠なパートナー」とし「こうした考えの下、私は大統領と共に日米双方、より強く、豊かにする日米同盟の新たな歴史を共に創りあげていきたいと伝えた」と語った。

 また高市総理は「同盟の抑止力・対処力を一層強化するとともに、日米韓、日米フィリピン、日米豪印といった同志国連携を一層推進していくということを確認した」と述べた。(編集担当:森高龍二)