TOTO株式会社は、同社の温水洗浄便座「Washlet」(ウォシュレット)の累計出荷台数(シートタイプ・ウォシュレット一体形便器、国内・海外合計)が、2025年11月に7000万台を突破したと発表した。累計6000万台(2022年8月)から3年3カ月での達成で、1000万台単位の累計積み上げでは過去最速となった。
「TOTO Washlet」は、1980年6月に販売開始以来45年と5カ月、住宅やパブリックなどさまざまな用途のトイレで採用され、米国や欧州、アジアをはじめとする海外では各地域に根差した提案活動を継続し、需要が拡大し売上が伸長している。
ウォシュレットの海外販売は、1980年代後半に米国からスタートした。その後、100以上の国で発売し、中国に続き、米州、アジア・オセアニア、欧州を中心にウォシュレットの需要が増加している。累計5000万台に到達した2019年は海外比率が約27%だったのに対し、直近の2024年では海外比率が30%を超えた。
なかでも直近5年で一番伸び率が高い米国は、市場参入以降、販路拡大に向け地道な認知活動を続けてきた結果、普及期に入りソーシャルメディアの発達やインバウンドの増加による追い風、コロナ後の清潔意識の急激な高まりにより大幅に伸長しているという。
海外でのウォシュレットの販売拡大に伴い、修理技術やサービス向上へのニーズも同様に高まっており、購入後に日本と同様のアフターサービス体制を構築できるよう、サービスマンの技術向上に力を入れており、TOTO基準に基づいた適切な修理やサービスが世界中どこでも提供できるように取り組みを続けていることが功を奏した。
その一環として、修理・応対のスキルアップを図り、互いに高め合うことを目的として世界各国のサービスマンが参加する「ワールドサービスマスターズ」を2023年から実施している。
また、2025年8月に発売したウォシュレット一体形便器「ネオレスト」シリーズで2025年8月に発売した「ネオレストLS-W/AS-W」では、ウォシュレットに内蔵した便スキャンセンサーで、使用時に落下中の便の形(硬さ)・色・量を自動計測。計測したデータは「TOTOウェルネス」アプリに送信され、毎日の便の状態や傾向など、生活の気づきとなる情報を提供する。TOTOは、無理なく自然と続けられる健康習慣「デイリーウェルネス」を提案するというわけだ。
日本発の温水洗浄便座型トイレ「ウォシュレット」が世界のトイレを制覇する。(編集担当:吉田恒)













