シャープは、発電事業の企画、投資、運営を行うNED社の、世界最大級となるタイの大規模太陽光発電所(73MW)の保守・メンテナンス業務を受託契約したことを9日に発表した。
同発電所においてシャープは、すでに薄膜太陽電池モジュール・周辺システムの供給ならびに建設を受注しており、2010年8月に着工して以降、建設を進めている。シャープが今年3月に、 アジア地域における大規模太陽光発電所の保守・メンテナンス業務を行う目的で今年3月21日に設立したSSMA(Sharp Solar Maintenance Asia Co.,Ltd.)において、2011年末までの稼動予定に合わせ、大規模太陽光発電所の保守・メンテナンス業務を開始する。
同発電所が採用している薄膜太陽電池は、特に低緯度・高温地域で優れた発電能力を発揮することから、今回の発表にてシャープは「アジア地域をはじめとした大規模太陽光発電所への設置が進むことが期待できる」としており、SSMAが、今後拡大が予測されるタイおよびアジア地域におけるメガソーラー案件の保守・メンテナンス事業に対応していく予定であることも伝えている。尚、保守・メンテナンス事業では、特別な教育や訓練を受けた専任者が太陽電池モジュールやパワーコンディショナに加え、発電所全体の環境整備を行うなど、システム全体の点検・保守を行う。