データ利活用へ個人情報保護法改正も指示 総理

2025年12月26日 06:06

 高市早苗総理は24日開いたデジタル行財政改革会議で「世界で最もAIを開発・活用しやすい国にする」とし、環境整備へ「官民の垣根を超えたデータ利活用へ、来年の通常国会への法案提出を念頭に、個人データを含むデータ利活用の適切性を確認する法的枠組み整備とともに、個人情報の新たな取扱いに関するルール明確化のための個人情報保護法見直しを並行し進めるよう」関係閣僚に指示した。

 高市総理は「人口減少は我が国最大の問題だ」とし「公共サービスや経済活動を支える担い手が大きく減少している。このような中でも国民の命や健康、暮らしを守り、現役世代を支えるためにはデジタルを最大限活用し、生活者目線で担い手の支援に取組むことが必要」と強調。

 関係閣僚に対し「医療DX、地下インフラ管理DXの推進、介護現場のDX化による生産性向上、自動運転バス・タクシーの社会実装加速、ガバメントAI源内の積極活用と地方公共団体でのAI活用促進などの取組みを強力に進めるように」指示した。

 松本尚デジタル行財政改革担当大臣は会議で2022年の高齢化率は約29%だったが、2050年には約37%にまであがることや22年に約7421万人いた生産年齢人口が50年には約5540万人にまで約1881万人減少するとし「国民の暮らしを支える公共サービス等(医療・介護、交通、インフラ等)に関し、システムの標準化・共通化等で現場負担を減らすとともに、デジタルの力も活用してサービスの質向上を図る」必要をあげた。(編集担当:森高龍二)