今回のニュースのポイント
2026年のGWは「レジャーを楽しみたい」という意欲の一方で、物価高や円安が家計に影を落としています。インテージの調査では1人当たりの平均予算が2万7,660円と、2023年以降で最低水準となるなど、財布の紐は一段と固い状況です。宿泊費や交通費の高騰を背景に、遠出を控えて近場や日帰り、あるいは自宅での「プチ贅沢」に切り替える選別消費の動きが、今年の連休の大きな特徴となっています。
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2026年のゴールデンウィーク(GW)が幕を開けました。カレンダー通りなら3連休と4連休、合間の平日を休めば最大12連休という大型休暇。街が活気づく一方で、家計の動きには慎重さも見られます。物価上昇と円安という環境が、家計に影響を与えています。
最新の意識調査(インテージ調べ)によると、今年のGWの1人当たり平均予算は2万7,660円。これは、コロナ禍後に外出・旅行需要が本格的に回復した2023年以降で最も低い水準です。旅行大手のJTBも、国内旅行者数こそ微増と予測していますが、1人当たりの支出額は抑制傾向にあると分析しています。市場全体の需要は根強いものの、個人の財布の紐は一段と固くなっているのが今年の特徴といえます。
背景にあるのは、深刻な「コスト高」です。海外旅行は円安と燃油サーチャージの影響で、ツアーの金額が1人あたり30万円前後になるケースも珍しくありません。国内旅行であっても、人手不足を背景とした宿泊費の上昇や外食費の高騰が家計を圧迫しています。一方で、家計側の「可処分所得」は物価高に追いついておらず、給与明細の数字が少し増えたとしても、食費や光熱費などの固定費に消え、自由に使えるお金が増えた実感を持てない人が多いのが実情です。
こうした状況下で、今年の家計行動には明確な「選別」が見られます。高騰する遠出を避け、日帰りレジャーや近場での外食に切り替える「近場志向」や、普段より少し良い食材を買って家で楽しむ「プチ贅沢」へのシフトです。満足度は落としたくない、けれど予算は守りたい。そんな工夫が、2026年流の連休の過ごし方となっています。
GWは今、単なるお祭り騒ぎの期間ではなく、「思い切って楽しむか」それとも「将来に備えて守るか」という、家計判断が問われる局面となっています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













