鹿野道彦農林水産大臣は東日本大震災による農地・農業用施設、漁港の応急復旧状況などを把握するため、9日、宮城県入りする。
農水省は「名取川地区の排水機場の応急復旧や除塩事業の状況等の視察、亘理町の荒浜漁港の応急工事状況などを視察する」としている。
宮城県によると、6日現在での農林水産関係被害額は1兆1786億円にのぼり、このうち、津波によりもたらされた被害額が1兆1512億円と全体の97.6%に及んでいる。
内訳では農地や農業用施設に対する被害額が3602億円、トラクターなど農業用の資材や機材への被害が435億円、畜舎損壊など畜産施設関係で34億円、乳牛や肉用牛、豚、ブロイラーなど家畜関係で7億円、漁港施設で4167億円、漁船などへの被害で1129億円、ノリやワカメ、ホタテなど水産物での被害が332億円などとなっていた。
一方、宮城県内の主要魚市場は4月に塩釜、6月に気仙沼魚、今月に入って女川と志津川が再開に漕ぎ着けており、石巻についても今月中旬に再開できる予定としている。復旧・復興へ少しずつ歩を進めている。
(編集担当:福角忠夫)