大規模太陽光や蓄電池、データセンターなどを支える電力変換システム。Power Electronicsは米ヒューストンに新たな製造キャンパスを整備し、全面稼働時に年間最大40GWの製造能力を追加する計画。(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
電力変換機器大手のPower Electronicsは、米テキサス州ヒューストンで新たな電力変換システム製造キャンパスの起工式を行いました。53エーカー超の敷地に約15万平方フィートと約70万平方フィートの2施設を建設し、物流、生産、電子機器製造、研究開発、研修などの機能を統合します。全面稼働時には同拠点単独で年間最大40GWの製造能力を持ち、400人超の新規雇用を創出する計画です。これにより同社のグローバルでの年間製造能力は最大105GWに拡大します。発電設備そのものではなく、大規模太陽光、蓄電池、データセンターなどの電力を用途に応じて変換・制御するインフラ機器の製造能力を拡充する取り組みとして注目されます。
本文
電力変換テクノロジーを手掛けるPower Electronicsは、米テキサス州ヒューストンにおいて、同社が米国最大規模と位置付ける新たな電力変換システム製造キャンパスを起工したと発表しました。新キャンパスは53エーカー(約21.4ヘクタール)を超える敷地を有し、約15万平方フィート(約1.4万平方メートル)の施設と約70万平方フィート(約6.5万平方メートル)の施設の2棟で構成されます。新拠点には物流、生産、電子機器製造、研究開発、研修などの主要機能が集約され、同社の中で最も自動化が進んだインバーター生産拠点となる見込みです。
今回建設される新拠点は、全面稼働時に単独で年間最大40GW(ギガワット)の製造能力を備える計画となっています。この「40GW」は太陽光発電所などの発電容量を意味するものではなく、同社が製造する電力変換システムの年間製造能力を示しています。さらに新拠点が稼働に加わることで、米国と欧州を合わせたPower Electronicsの世界全体での年間製造能力は、最大で105GW規模に達する見通しです。
Power Electronicsは電力変換システムを手掛けており、今回の設備増強が対応する市場として、大規模太陽光発電、蓄電池(エネルギー貯蔵システム)、データセンター、電化分野を挙げています。データセンターは対象市場の一つであり、今回の増強計画は単一の用途に限定されたものではありません。
雇用の面では、新キャンパスによって400人超の新規雇用を創出する計画です。単なる組み立て工場にとどまらず、研究開発や技術研修の機能も同一拠点内に配置することから、米国市場における製造能力の拡充と技術開発体制の強化を同時に進める戦略となります。なお、今回の発表において総投資額や新キャンパスの具体的な竣工・全面稼働の時期は明らかにされていません。
大規模太陽光や蓄電池、データセンターなどの設備には、それぞれの用途に対応する電力変換システムも必要となります。今回のPower Electronicsの新キャンパスは、こうした市場に対応する電力変換システムについて、米国内に年間最大40GWの新たな製造能力を追加する計画です。発電設備や蓄電池、データセンターそのものだけでなく、それらを支える電力変換機器の供給能力にも設備投資が広がる一例となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













