都市部への電力供給を支える変電所のイメージ。CenterPoint Energyは米テキサス州グレーター・ヒューストン地域で、Siemens Energyの送電網安定化技術を変電所に導入するプロジェクトについて、米DOEから5000万ドルの支援対象に選定された。(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
米電力・ガス大手のCenterPoint Energyは9月24日、米テキサス州グレーター・ヒューストン地域の電力網を強化するプロジェクトについて、米エネルギー省(DOE)から5000万ドルの支援対象に選定されたと発表しました。Siemens Energy(シーメンス・エナジー)の送電網安定化技術を変電所に導入し、急速に拡大する電力需要への対応力と供給信頼性を高めます。設備の建設・設置に伴い、地域で500人超の雇用創出が見込まれています。
本文
米電力・ガス供給大手のCenterPoint Energy(センターポイント・エナジー)は9月24日、テキサス州グレーター・ヒューストン地域における送電・変電インフラの高度化プロジェクトについて、米エネルギー省(DOE)より5000万ドルの連邦資金支援対象として選定(selected)されたと発表しました。
同プロジェクトでは、Siemens Energy(シーメンス・エナジー)が手掛ける送電網安定化技術(transmission grid stabilizing technology)を既存の変電所へ導入します。これにより、電力需要の急激な変化に対する追従性を向上させ、需要ピーク時における電力網のレジリエンス(回復力)と信頼性を高めるとともに、今後の経済成長に伴う需要増に対応できる電力網容量の拡大を図ります。同社によると、この高度な送電網安定化技術を導入する電力会社としては米国内で初期の事例となります。
今回の支援は、DOEが主導する送電網改善枠組み「SPARK(Speed to Power through Accelerated Reconductoring and other Key Advanced Transmission Technology Upgrades)」の一環として採択されたものです。ただし、現段階では支援対象として選定された状態であり、5000万ドルの資金が直ちに交付されたものではありません。CenterPointは今後、DOEとの間で支援に関する交渉を最終化する必要があります。
設備導入に伴う効果として、同社は建設および設置作業を通じて地域内で500人超の雇用が創出されると見込んでいます。グレーター・ヒューストン地域で約290万の顧客基盤を持つ同社は、電力需要が急増する時間帯の安定供給能力を強固にし、将来的な需要拡大に備える方針です。
なお、今回の発表が属するDOEのSPARKプログラム全体では、全米26州・31件の送電網改善事業に対して総額52億5000万ドル(連邦支援金19億ドル、事業者側のコストシェア33億5000万ドル)の枠組みが示されています。DOEはSPARKを通じ、再導体化や先進送電技術を活用して既存インフラの容量や運用効率を高める方針です。しかし、CenterPoint個別のプロジェクトについては、5000万ドルの支援額に対する同社側の自己負担額や総事業費の詳細数値は公表されていません。
グレーター・ヒューストン地域で電力需要の拡大が見込まれるなか、CenterPointは既存の電力インフラに高度な送電網安定化技術を導入し、需要変動への対応力や電力網の信頼性、容量の向上を図ります。今回のプロジェクトは、今後の需要増や地域の経済成長に対応するため、変電設備側から電力網を高度化する取り組みとなります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













