自動車産業 世界戦略行動計画まとまる

2011年06月07日 11:00

 世界の舞台で日本の自動車メーカーがより活躍できるよう官民一体となって、その環境づくりに取り組むための世界戦略行動計画ともいうべき「自動車基準認証国際化行動計画」が6日、まとまった。

 国土交通省が官民で昨年立ち上げた「自動車基準認証国際化ハイレベル会議」で検討をすすめてきたもの。

 行動計画では日本の技術・基準の戦略的国際基準化をはじめ(1)アジア諸国との連携(2)全世界的かつ車両単位の相互承認の実現(3)基準認証のグローバル化に対応する体制の整備の4つを柱に取り組むこととしている。

 例えば、アジア諸国との連携を図る一環として閣僚クラスによる会合や官民セミナーの開催、専門家の派遣などを通した2国間連携の推進など、アジア各国を重要な国際的パートナーと位置づけ、行動計画に基づいた活動で実効をあげていくことをあげている。

 中でも巨大市場として注目される中国・インド・韓国とは個別技術基準ごとに共同提案を行うなどの連携を目指すとともに、中国、インドがWP29において国際的な立場に相応しい主体的役割を果たせるよう、日本として支援することも行動計画に入れた。

 基準認証のグローバル化に対応する体制整備の一環としては、人材の確保、育成とともに、高い技術力に裏打ちされた国際的にも発言力を有する世界的に権威ある審査機関の確立などをめざす。(編集担当:福角忠夫)