模造医薬品からED治療薬の有効成分見つかる

2011年05月30日 11:00

 厚生労働省は奈良県からの報告として、今年1月間質性肺炎で死亡した患者の家族から奈良県に提供された模造医薬品からED治療薬の有効成分(シルデナフィル)が検出されたとして、27日までに「模造医薬品が簡単にインターネット上で入手できてしまうことが明らかになった」(奈良県)。「模造医薬品に健康被害の可能性がある」として個人輸入などによる安易な使用を控えるよう注意を呼びかけている。

 奈良県では、患者家族から提供を受けた模造医薬品の成分について国立医薬品食品衛生研究所で分析。シリアス錠50ミリグラム(1錠547.5ミリグラムあたり)、シルデナフィル118ミリグラムが検出されたとしている。また、レビトラ錠20ミリグラムから(1錠262.1ミリグラムあたり)51.1ミリグラムのシルデナフィルが検出された。

 なお、患者の死亡との因果関係については「裏付ける情報は見出せなかった」(奈良県)という。(編集担当:福角忠夫)