新社会人の喫煙率、わずか11.7%

2011年05月24日 11:00

 ジョンソン・エンド・ジョンソンが運営する「ニコレット禁煙支援センター」では、2月に就職を控えた全国の男女516名を対象に「禁煙に関する意識調査」を実施した。その結果、新社会人の喫煙率は男女共に低く、また、喫煙者に対してマイナスなイメージを持っていることが分かった。

 今回の調査は、2011年春に新社会人になる全国の20歳から25歳の男女516名を対象にインターネット上で実施。厚生労働省が行った「平成21年国民健康・栄養調査」によると成人の喫煙率は23.4%であったが、新社会人の喫煙経験については「現在習慣的に喫煙している」が7.0%、「習慣ではないが喫煙する時もある」が4.7%と喫煙している人は合わせてもわずか11.7%だった。さらに禁煙について聞いたところ、「近いうちに禁煙しようと思っている」と「いつかは禁煙しようと思っている」と答えた人が合わせて80.0%にものぼった。

 続いて、上司や恋人の喫煙について聞いたところ、上司は「ノンスモーカー」がいいと答えた人が67.0%、恋人に至っては「ノンスモーカーがいい」が71.9%「できればノンスモーカーがいい」が21.1%と合わせて90%を超える結果となった。また、職場における喫煙環境についても「勤務時間中はどこにいても禁煙」が8.7%、「職場全面で禁煙」が30.6%、「喫煙所を設けて、そこでのみ喫煙可能」が55.6%と、ノンスモーカーに煙が及ばない環境を希望する新社会人が90%以上にも及ぶ。これは2007年の調査に比べて15ポイントもアップしており、受動喫煙の意識の高まりによるものであると考えられる。

 さらに、喫煙するビジネスマンのイメージについては2007年5月の調査結果と比較すると、「ストレスが多い」「自分勝手」「だらしない」「意志が弱い」「教養がない・品がない」などのマイナスイメージが大幅に増加。反対に「仕事ができる」「頼りになる」「知的な感じ」といったプラスイメージが減少している。

 ひと昔前の「タバコを吸う人は大人でかっこいい」という印象からマイナスイメージへ移行しつつある喫煙者。これは、健康や環境に対する啓蒙が進み若者の意識も変化している結果だと考えられる。