震災の影響による自粛ムードにより、伸び悩むかのように思われた今年のゴールデンウィークの行楽地。しかし、蓋を開けてみれば、国内では例年以上の来客数を誇った地域も少なくなかったようだ。そんな中、航空会社はどうだったのだろうか。
ANAグループでは、国内線において前年比97.4%、国際線においては前年比116.5%の伸び率を記録。国内線は、震災の影響が懸念されたものの、連休間際で予約が増加し予約状況を発表した4月22日より13.7%も増加し、特に沖縄線が好調となった。また、国際線では、欧州線、アジア線、リゾート線が好調となった。JALグループでは、国内線・国際線ともに前年比程度の水準もしくは、それを上回る利用となった。国内線では沖縄方面に加え、東北・北陸方面の利用率が75%を超える結果となり、国際線においては、韓国、中国、アジアなどの近距離路線を中心に伸び、ピーク日には全体で95%を超える利用率で、多くの便でほぼ満席となった。また、スカイマークでは、提供座席数が前年に比べ179.3%を超えていたが、搭乗者数についても比例するかのように163.6%と好調を見せるなど、震災の影響を感じさせない結果となった。
当初は、予約数の伸び悩みを見せたが、各社ともに例年と同様もしくは例年以上の利用者数を誇る結果となった。自粛ムードも徐々に引き際を見せており、夏に向けてさらなる経済の活性化が期待される。