三井造船は、5月17日から31日までの間、宮城県石巻港に大型貨客船を寄港させ、東日本大震災の被災者に向けて、食事や入浴、休憩などのサービスを無償提供する。
今回のサービスは、1泊2日2食付きのショートステイ。乗船後随時、シャワーにて入浴を行い、バイキング形式の夕食を提供し、宿泊は、原則グループ単位での個室、もしくはS寝台となっている。また、入浴時に必要なタオルやボディソープやシャンプーは提供。同サービスを受けられるのは1回あたり最大181名。2週間でのべ2400名程度が利用可能となる。ただし、石巻市福祉部への事前の申し込みが必要となるので注意が必要だ。
また、日本生命保険相互では、同社が所有するビル・旧仙台エクセルホテル東急を、被災者向けの避難施設として活用すると発表した。地下2階から地上13階までのビルには客室が全302室集結。5月中旬から翌年3月31日までの間、避難場所として利用することができるという。
震災により家を失い、狭い避難所で生活を送る被災者にとって、プライバシーの守られる個室やホテルでの宿泊は、リラックスできるひと時を過ごすことができる時間であろう。震災による精神的なダメージのみならず、避難所生活でのストレスを軽減するためには必要といえる支援なのではないだろうか。