原子力損害賠償紛争審 きょう1次案とりまとめ

2011年04月28日 11:00

 東京電力福島第一原発事故による被害に対する救済について、枝野幸男官房長官は27日夕の記者会見で「福島県知事から一刻も早く100万円の仮払いに加え、しっかりとした補償を早急にしてほしいと強い要望があった」ことを明らかにするとともに、これを受けて、原子力損害賠償紛争審査会に一層の迅速化をお願いしたとした。

 枝野官房長官は、原子力損害賠償紛争審査会は28日に開く第3回会合で「一次的な指針案のとりまとめをめざすときいている」と語った。損害が明確なケースから順じ、指針が示されることになる。

 政府指示による避難や出荷制限など、緊急性が高く、賠償範囲として蓋然性の高いものから、範囲判定の指針を順次示していく必要があるとの認識によるもの。
(編集担当:福角忠夫)