国土交通省は東北地方から関東地方北部にかけて太平洋沿岸の広い範囲で地盤沈下が生じていることから、満潮時間帯を中心に浸水や冠水のおそれが地震前より高まっているとして注意を呼びかけている。
特に大潮の時期には一層注意が必要なことから、5月2日から9日までと16日から22日まで、31日から6月7日までが大潮の期間であるので、特に注意するよう求めている。
国土地理院が今回の地震による地盤沈下の状況を把握するため、岩手、宮城、福島の太平洋沿岸28点の水準点、三角点でGPSによる標高変動量を調査した結果、すべての地点で84センチから20センチの範囲で地盤沈下を確認したとしている。
特に、津波の影響で堤防に決壊部分があったり、ひび割れた箇所があると、満潮になるとそこから海水が陸地に流れ込み、浸水や冠水を起こす。
(編集担当:福角忠夫)