シャープは22日、電子コンテンツの電子化コストを低減し、普及拡大に貢献するため、電子書籍フォーマット「XMDF」形式の電子コンテンツが制作できるソフトウェア「XMDFビルダー」の新バージョンなどを、出版社や電子書籍制作会社に無償提供すると発表した。
2001年に同社が開発した「XMDF」は、小説やコミックなどの電子コンテンツ化に貢献し、現在では携帯電話をはじめとする様々な機器に専用の閲覧ソフトが搭載されている。また、新聞や雑誌の表現を可能にした次世代「XMDF」形式のコンテンツは、電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」より配信され、同社のメディアタブレット「GALAPAGOS」やスマートフォンで利用することができる。
今回無償提供される「XMDFビルダー」および「Hybridコンバータ」によって、電子コンテンツの素材となるデータの取り込み機能や外字自動生成機能などを使い、ソフトウェアをインストールしたパソコンを用いることで、低コストで電子コンテンツを編集することが可能となる。また、同時に無償提供される「確認用PCビューア」はパソコンの画面上で作成したコンテンツの出来栄えが確認できるものである。作成した電子コンテンツは「TSUTAYA GALAPAGOS」をはじめとした電子書店サービスで販売が可能だ。尚、「XMDFビルダー」と「Hybridコンバータ」、および「確認用PCビューア」の提供は今年7月を予定している。