「エイジング世代」と呼ばれる女性の間でアンチエイジングがライフスタイルとして定着している現在。化粧品メーカー各社がこぞって専門のブランドを立ち上げ、エイジングケア関連製品が現在の化粧品市場をけん引している、といっても過言ではない。
そんな中で好調なのが、ロート製薬の「50の恵」だ。2007年に発売された同ブランドは、それまでの化粧品業界ではタブー視されていたターゲットの年齢を表記しての製品の訴求を行うことで、市場を開拓していった。同ブランドは、エイジング世代の女性の生活習慣を深く研究し、潤いやハリの不足、くすみなどを解消することに力を入れており、商品名の「50」には、エイジング世代に必要な養潤成分(うるおい成分)を50種類詰め込んでいる、という意味も込められている。
今年3月3日に同ブランドから新製品「50の恵 養潤 洗顔」が発売された。同商品は、50種類の養潤成分が濃密な詰まった泡でメイクや皮脂を落とす1本タイプの洗顔で、きめ細やかな泡とやさしい洗いあがりが特長だ。同社が行ったアンケートによると、メイク落としと洗顔フォームが1本になった洗顔料の使用率は年齢が上がるにつれて増える傾向にあり、50代の女性では49.5%(n=300)まで高まるという。さらに洗顔料を選ぶ際に重視することについては、「クリーミーな泡立ち」が77%(n=167)、「肌にやさしい」が92%(同)、「洗いあがりがさっぱり」が72%(同)といった結果になった。使ってみると、泡がもっちりとしていてツノが立っており、しっかりと肌にフィットして心地いい。すすいだ後は、肌の汚れやメイクがしっかり取れているのはもちろんのこと、泡ぎれも早く、洗いあがりはさっぱりしているのにうるおいがあって、つっぱり感がなく安心できた。
「50の恵」は2009年度の売り上げが27億円(同社調べ、出荷金額ベース)と、同社のスキンケア部門をけん引している。年齢を重ねた女性が、自分の肌に適したアイテムを使用することで年齢に応じた美しさを実現することも、エイジング世代だからこそ、の楽しみなのではないだろうか。