20km圏内への一時帰宅 在宅時間最大2時間

2011年04月22日 11:00

 東京電力福島第一原発から20km圏内は22日午前零時から「警戒区域」に設定されるが、原発事故により着の身着のままで避難している住民らから要望の強かった一時帰宅について、枝野幸男官房長官は21日の記者会見で「安全確保に万全を期したうえで、希望する世帯を一巡することとし、関係自治体と調整しながら早期に実施する」との考えを述べた。

 枝野官房長官は一時帰宅について(1)一世帯1名とし、(2)20km圏内に入るときはバスを利用のうえ、集団行動をとってもらう(3)安全上、必要な装備をしたうえで帰宅(4)避難所に返る際には確実に放射線のスクリーニングをしてもらう(5)持ち出し品は必要なものに限り(6)在宅時間は2時間を最大とする(7)一時帰宅実施前には直前にもモニタリングをし、安全性を図る、などと語った。

 枝野長官は早期に一時帰宅できるように努めるので「もう少しお待ち願いたい」と協力を要請した。
(編集担当:福角忠夫)