モバイルサイトを活用した企業のビジネス展開や情報発信が急増しているが、TV番組と連動した場合などによる、瞬間的なトラフィックの増大に対応するためのサーバコストの負荷が大きな課題となっている。そんな中、NECとNECビッグローブが19日、日本テレビの電子書籍モバイルサイト「日テレeBOOKS」向けに提供しているモバイルサイト構築サービス「BIGLOBE モバ造(カスタムプラン)」において、サーバ群の仮想化を実現したと発表した。
日本テレビは、フォアキャスト・コミュニケーションズが運営する「日テレeBOOKS」にて、TV番組と連動した電子書籍販売を行っており、これまではトラフィックの最大時を想定したサーバリソースの準備を行っていた。しかし、サイト運用基盤のサーバ群を仮想化したことによって、平常時は少ないリソースで運用し、TV番組放映時など、トラフィックが増加するタイミングに合わせてリソースを追加することが可能となった。それに加え、サーバ1台あたりの処理効率の向上によって、モバイルサイト運用基盤全体におけるサーバの保守費用を削減し、運用コストを50%削減できる(従来比)という。
さらに、リソース変更の設定操作を容易にすることで、突発的なトラフィックの増加に対してパラメータなどの設定操作で容易にリソース変更が可能となり、スピーディに対応することが可能となった。これによってトラフィックが増加するTV番組と連携したモバイル企画をすぐに実施できるなど、情報発信の強化とビジネススピードの加速が期待できる。