千趣会は、東日本大震災の被災者への祈りと復興への願いを込めた『Play to Pray 東日本大震災 チャリティ・コンサート』を4月30日、東京都渋谷区にある聖ヶ丘教会にて開催する。
『Play to Pray』と題したコンサートは、Play(行動する、演奏する)とPray(祈る)の言葉に復興への願いを込めて開催されるもので、入場は無料とし、当日、会場にて募金活動を実施する。
また、このコンサートの最大の特徴は、電力消費を最小限に抑えるということで、記録用機器は一部使用するものの、マイク・アンプといった一切の音響機器を排除し、ヴァイオリン・ピアノ・チェロそしてアコースティック・ギターという生楽器だけで構成。また、照明を使う代わりに、教会に差し込む自然光から明かりを得ることで実現する。
震災後、節電対策の他「自粛ムード」の広がりにより、CDの発売延期や各種ライブの延期や中止など、楽しみや癒しを与える存在である音楽を提供する場が減っているのが現状だ。そのような中、電気を使わないコンサートは、”日々の生活に潤いを与えること”に取り組んできた千趣会の「いま、私たちができること」の一つの提案と考えているという。楽器から奏でられるそのままの音色を感じながら、柔らかな光の中で『Play』と『Pray』のひとときを過ごすことで、東北から離れた地で、この大惨事に胸を痛めている方に対しても、少しでも元気を取り戻していただきたい。そして、その元気を被災地への支援に向けて発信できるような活力にしてほしいという。
なお、今回のコンサートは、千趣会で3月下旬に発足した「en→kizuna(縁と絆)プロジェクト」の一環として開催。出演のヴァイオリニスト、ツルノリヒロ氏を中心とした出演者も開催の趣旨に強く共感し、実現に至ったという。