富士通、モロッコの携帯大手に基幹IAサーバなどを納入

2011年04月15日 11:00

 富士通は13日、モロッコの携帯電話サービス大手メディテルに、次世代ネットワークシステム「NGINシステム(Next Generation Intelligent Network)」の新たなICTプラットフォームとして、同社の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST(プライムクエスト)」17台とPCサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」40台、およびストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」などを納入したことを発表した。

 メディテル社は、年率12%の勢いで携帯電話市場が成長を続けるモロッコにおいて、1000万人以上のユーザーにサービスを提供する同国第2位の携帯電話サービス会社である。同社は、今後のさらなるビジネス拡大に向けて、新規サービスの展開や機能拡張に対応可能なICTプラットフォームを整備するため、次世代ネットワークシステムのICTプラットフォームを刷新し、処理能力を大幅に増強させた。今回、富士通の基幹IAサーバなどの導入では、高レベルの信頼性と拡張性が求められる社会システムにおいて、「PRIMEQUEST」をはじめとするプラットフォーム製品の信頼性と、モロッコおよび世界各国のサポート拠点を活用したきめ細かいサポート体制が高く評価された格好だ。

 「NGINシステム」は、プリペイド携帯電話サービスにおける顧客情報、通話時間・度数情報などをリアルタイムで一元管理できるシステムである。メディテル社はさらに、同システムを通じて位置情報サービスや最適な通信キャリアに接続するサービス、ナンバーポータビリティサービス、ルーティングサービスとコールセンターのリルーティングサービスをもつ次世代ネットワークサービスを提供する。富士通グループは「NGINシステム」のICTインフラの構築・保守をワールドワイドにサポートしており、今後もPT Innovationとの協力関係を通じて、世界各国の大手通信事業者に、「PRIMEQUEST」をはじめとした富士通のプラットフォーム製品を提供することを予定している。