各種学校、被災した若者をサポートする支援を実施

2011年04月06日 11:00

 未曽有の大震災により、若者たちの志を閉ざされぬよう、各学校は様々な支援の手を挙げている。

 東京都市大学をはじめ、大学から幼稚園を擁する東京都市大学グループを運営する学校法人五島育英会では、東北地方太平洋沖地震により被災したグループの全学校の在学生・入学生を対象に、その状況に応じて入学検定料、入学金、授業料を免除する緊急支援を行なっている。

 同法人では、これまでも地震等災害に被災した在学生等を支援するために規程を整備し、対応してきたが、特に今回の被災については、その規模が非常に甚大であるために、運用基準の一部を変更して取り扱うなど弾力性のある対応を実施。保護者が死亡した場合、家屋が全壊・流出した場合には、入学検定料、入学金、授業料を全額免除するという。

 ヤマザキ学園大学(東京都八王子市・渋谷区 動物看護学部動物看護学科)では、今回の震災により、進学への道が閉ざされてしまう高校生を救済することを目的とし、緊急支援を実施する。支援の内容としては、入学金300,000円及び平成23年度学費1,620,000円を免除。また、3名まで女子寮を無償で提供する。教材費に関しましては、個別対応を行うという。さらに入学と同時に日本学生支援機構の緊急採用(第一種)奨学金または応急採用(第二種)奨学金の申込をし、平成24年度以降の学費については、奨学金で不足する金額を補助する。

 清泉女子大学では被災した他大学の学生を、科目等履修生として受け入れることを決定。履修費用は全額免除する。これにより、被災して東京近郊に避難している学生が、人数制限のある必修科目、本学の正規学生の履修者が多い科目、実習等を伴う科目、研究法演習(卒論指導)など、履修が認められない科目もあるが基本的には同大の授業科目を履修し、図書館など学内施設を利用することが可能となるという。